戸建て耐震(補強)について-3

おはようございます。

 

先日に引き続き耐震補強について書いて

みます。前回までで、「地盤」「基礎」「耐力壁」

「バランス」についてでした。今日は接合部と

メンテナンスになります。

 

5.接合部はしっかりとしていますか?

 接合部とは色々とあります。基礎と土台

柱と梁柱と土台筋交いと柱や梁が主な

箇所です。柱や梁や耐力壁を頑丈にしても

接合部が弱いと、地震の時に構造材(柱・梁など)が

外れてしまい倒壊する可能性があります。

阪神淡路大震災では木造の接合部が脆弱と

いう事もあり、その後に規定が変わりました。

この規定は2000年(平成12)に基準が

変ったので、これより以前の建物は満足して

いない可能性が高いです。

 実際、仕事で築30年以上の家を調査すると

接合部が無い場合もあります。

 補強方法としては接合部を強くする為に

金物」で補強する事になります。土台と基礎は

アンカーボルト、柱と土台はホールダウン、他にも

かど金物、羽子板ボルトなど場所や必要な耐力に

より金物は変ります。現在は内部の工事をする事

なく外部からする工法もあります。

 

6.(外部)メンテナンスはしているか?

木造の大敵は「蟻害」と「腐朽」です。その原因と

なる物は水分です。床下が乾燥していたり、結露

しなかったり、外部から内部へ雨水を侵入させない

ようにしておく事が重要です。

家を購入したらその後のメンテナンスはしなくて

よいと思っている方は注意が必要です。

例えば外壁開口部周りのシール部分のメンテ

ナンスをしないと経年劣化でひびが発生。そこから

雨水が浸入し、木材が腐朽しやすくなります。

 また、調査で多いのは1階お風呂周りの土台が

ボロボロとなっている事です。昔のお風呂工事は

現地で防水加工しており、水漏れし易い状況の中、

毎日使うので水漏れしやすいです。

 上記の事から定期的に外壁、屋根シールなど

外部から侵入する可能性のある箇所については

定期的にメンテナンスをする事が建物を強くして、

建物の寿命をのばす事につながります。

 

3回にわたり耐震(補強)についてポイントだけ

一般の人にもわかり易いように書いてみましたが、

専門用語が幾つかでて解りにくかったかもしれません。

少しでも耐震化に興味をもって行動に移してもら

えるとうれしいです。まずは耐震診断をしてみて下さい。

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